浄化槽ブロワーをメーカー・仕様で比較【公式スペック】
公開日 更新日 情報の最終確認日 2026/09/01
この記事の結論
浄化槽用ブロワーの主要メーカーは安永エアポンプ・テクノ高槻(HIBLOW)・フジクリーン工業・日東工器の4社です。この記事は、各メーカー公式サイト・カタログの公表値(2026-09-01確認)にもとづく比較で、実機の比較テストは行っていません。同じ風量帯なら基本性能は各社とも実績がありますので、「どれが一番良いか」より「自分の浄化槽に適合するか」で選ぶのが正解です。
- 第一候補は現在の機種と同じメーカー・同じ型式(または公式後継)。比較検討はそのうえで
- 仕様で比べるなら消費電力(24時間運転の電気代に直結)と騒音の公表値が主な軸
- 2口タイマー付は散気方向(固定か切替か)とタイマーの仕様がメーカーで異なる
- 価格・在庫は変動するため、各商品カードのリンクから最新の取扱・価格を確認する
30〜60秒でチェック
- 現在のブロワーの銘板でメーカー・型式・風量(L/min)を確認する
- 配管の本数を確認する:1本=1口タイプ、2本=2口(タイマー付)タイプ
- 同じ型式・公式後継が第一候補。後継機種の対応表で確認する
- 別メーカーを検討する場合は、この記事の比較表で同じ風量帯の消費電力・騒音の公表値を見比べる
- 適合に少しでも不安があれば、購入前に保守点検業者へ相談する
この比較の前提(必ずお読みください)
この記事の比較は、各メーカーの公式サイト・公式カタログに掲載された公表値(2026-09-01時点で確認)にもとづくものです。当サイトで実機を並べた比較テストは行っておらず、「実際に最も静か」「一番壊れにくい」といった実測・体験にもとづく評価はできません。また、騒音や消費電力の公表値は各社の測定条件によるもので、設置環境によって体感は変わります。テクノ高槻のように「掲載数値はカタログ参照値であり保証値ではない」と明示しているメーカーもあります。
主要4メーカーの顔ぶれ
家庭用の浄化槽ブロワーで流通量が多いのは次の4社です。いずれも国内メーカーで、浄化槽用途の長い実績があります。
- 安永エアポンプ:APシリーズ(1口)・EPシリーズ(2口タイマー付)など。3か月に1度のフィルター清掃と1〜1.5年ごとの消耗部品交換を公式に案内しており、維持管理の情報が充実しています
- テクノ高槻(HIBLOW):XPシリーズ(1口)・DUOシリーズ(2口タイマー付)など。二重絶縁でアース工事不要、補修部品は生産終了から7年保有と公表しています
- フジクリーン工業:浄化槽本体の大手メーカーでもあり、EcoMacシリーズ(1口)・UniMB/UniSBシリーズ(タイマー付)を展開。旧ナショナル機からの置き換え対応表も公開しています
- 日東工器:LA-Eシリーズなど。リニア駆動フリーピストン方式を採用しています。なお騒音値は公表資料に記載がないため、この記事の表では「公表なし」としています
1口タイプの比較:60L/min帯
家庭用5人槽クラスでよく使われる60L/min帯の現行機を、公表値で並べたものです。消費電力は50Hz(東日本)の値で、60Hz地域では数W大きくなる機種が多くあります。
| 機種 | 風量 | 消費電力(50Hz) | 騒音(公表値) | 質量 |
|---|---|---|---|---|
| テクノ高槻 XP-60 | 60L/min | 32W | 35dB | 4.3kg |
| フジクリーン EcoMac60 | 60L/min | 33W | 35dB | 4.5kg |
| 安永 AP-60G | 60L/min | 35W | 37dB | 5.8kg |
| 日東工器 LA-60E | 60L/min | 48W | 公表資料に記載なし | 5.0kg |
1口タイプの比較:80L/min帯
| 機種 | 風量 | 消費電力(50Hz) | 騒音(公表値) | 質量 |
|---|---|---|---|---|
| テクノ高槻 XP-80 | 80L/min | 51W | 36dB | 4.3kg |
| フジクリーン EcoMac80 | 80L/min | 49W | 36dB | 5.0kg |
| 安永 AP-80G | 80L/min | 51W | 38dB | 5.8kg |
| 日東工器 LA-80E | 80L/min | 72W | 公表資料に記載なし | 5.3kg |
公表値どうしで見ると、同じ風量帯でも消費電力には差があります。ブロワーは24時間365日運転するため、消費電力の差はそのまま電気代の差になります。具体的な金額は電気代の記事の計算機で、お使いの機種のW数から試算できます。ただし、消費電力だけでなく定格圧力や吐出口径も機種ごとに異なるため、数値が小さいものを選ぶのではなく、浄化槽に適合する機種の中で比べるのが前提です。
2口タイマー付タイプの比較:80L/min帯
散気と逆洗を切り替える2口タイプは、風量・消費電力に加えて散気方向の仕様とタイマーの方式がメーカーごとに大きく異なります。ここが交換時のつまずきどころです。
| 機種 | 消費電力(50Hz) | 騒音(公表値) | 散気方向 | タイマーの特徴 |
|---|---|---|---|---|
| テクノ高槻 DUO-80 | 58W | 35dB | 左ばっ気/右ばっ気の2タイプ。購入後の変更不可 | 初期設定済(A: AM2:00〜2:10、B: AM3:00〜3:10)。設定は浄化槽メーカーに確認のうえ調整 |
| フジクリーン UniMB80 | 49W(散気時) | 37dB | 型式は方向共通 | 主要メーカーの逆洗回数(1〜4回)・時間(2/5/10/15/20分)をプリセット済み |
| 安永 EP-80GL/GR | 56W | 37dB | 左散気(GL)/右散気(GR)を設置状況に合わせて選択 | 逆洗の開始・終了時刻は現場での設定が必要。散気側に青シール・逆洗側に赤シール |
| 日東工器 LAG-80E | 72W | 公表資料に記載なし | 送気方向を左右切替可 | 主要浄化槽メーカー18通りのプログラム内蔵(初期設定P:01) |
安全上の注意
比較で見るべき5つの軸
- 現在の機種との適合が最優先:同じメーカー・同じ型式(生産終了なら公式後継機種)が第一候補。メーカーをまたぐ場合は風量・圧力・口径・2口の仕様まで適合を確認します
- 消費電力(電気代):24時間運転のため、数Wの差でも年単位では効いてきます。50Hz/60Hzで値が変わる点に注意
- 騒音の公表値:寝室や隣家に近い設置場所では確認したい項目。公表していないメーカーもあります。実際の音は設置状況の影響も大きいため、気になる場合は騒音・振動の記事も参考に
- 補修部品・修理体制:例としてテクノ高槻は補修部品を生産終了から7年保有と公表、安永は定期的なフィルター清掃・消耗部品交換を公式に案内しています。長く使う前提なら確認したいポイントです
- 2口タイプはタイマー・方向の仕様:上の表のとおり方式がメーカーで異なります。設置・設定のしやすさに直結します
保証・購入先で注意すること
- 保証条件は販売店によって異なります。同じ機種でも保証期間や初期不良対応が違うことがあるため、購入前に販売店の保証条件を確認してください
- 並行輸入品・型落ち品・長期在庫品は、保証やメーカーサポートの対象外になる場合があります。極端に安い出品は条件をよく確認しましょう
- Amazon等での取扱状況・価格は変動します。当サイトでは在庫や最安値の断定はせず、各商品カードのリンクから最新の取扱・価格を確認していただく形にしています
以下は、この記事の比較表に登場した代表的な機種です。仕様はカードのメーカー公式リンクから最終確認できます。
テクノ高槻 XP-60
消費電力32W(50Hz)/39W(60Hz)。異常時に停止する保護スイッチ搭載。
安永エアポンプ AP-60G
吐出専用の省エネタイプ。常用圧力14.7kPa。
日東工器 LA-60E
定格圧力15kPa・吐出口φ18。リニア駆動フリーピストン方式。
2口タイマー付の代表機種はこちらです。
テクノ高槻 DUO-80(左散気)
逆洗タイマー付の2口タイプ。左ばっ気/右ばっ気の2種類があり、購入後にばっ気方向は変更できない。
テクノ高槻 DUO-80(右散気)
逆洗タイマー付の2口タイプ。左ばっ気/右ばっ気の2種類があり、購入後にばっ気方向は変更できない。
フジクリーン工業 UniMB80
散気・逆洗の2口タイマー付。フジクリーンはCFB70の後継として案内。
型式がまだ分かっていない場合は、銘板を確認してから適合検索で候補を絞り込めます。
自分で安全に確認できること
- 銘板でメーカー・型式・風量を確認し、この記事の同じ風量帯の表と見比べる
- メーカー公式サイトで候補機種の仕様(風量・消費電力・口径)を確認する
- 設置場所と寝室・隣家との距離を確認し、騒音の公表値を参考にする
やってはいけないこと
- 「最も静か」「一番長持ち」といった評判だけで、適合を確認せずに選ぶ
- 浄化槽の指定風量を無視して、消費電力の小さい機種に変える
- 2口タイプの散気方向・タイマー仕様を確認せずにメーカーを変える
- 保証条件を確認せずに、極端に安い並行品・長期在庫品を購入する
業者へ相談すべき基準
- 浄化槽側の指定ブロワー(風量・仕様)が取扱説明書等で確認できない
- メーカーを変えたいが、圧力・口径・2口の仕様まで適合するか判断できない
- 騒音・振動が気になって買い替えを検討している(設置側の対策で改善する場合もある)
- 現在の機種が廃番でメーカー窓口でも後継を確認できない
関連商品
テクノ高槻 XP-60
消費電力32W(50Hz)/39W(60Hz)。異常時に停止する保護スイッチ搭載。
安永エアポンプ AP-60G
吐出専用の省エネタイプ。常用圧力14.7kPa。
日東工器 LA-60E
定格圧力15kPa・吐出口φ18。リニア駆動フリーピストン方式。
テクノ高槻 DUO-80(左散気)
逆洗タイマー付の2口タイプ。左ばっ気/右ばっ気の2種類があり、購入後にばっ気方向は変更できない。
テクノ高槻 DUO-80(右散気)
逆洗タイマー付の2口タイプ。左ばっ気/右ばっ気の2種類があり、購入後にばっ気方向は変更できない。
フジクリーン工業 UniMB80
散気・逆洗の2口タイマー付。フジクリーンはCFB70の後継として案内。
よくある質問
公式の出典・参考情報
- テクノ高槻 XPシリーズ(公式仕様)
- テクノ高槻 DUOシリーズ(公式仕様・ばっ気方向は購入後変更不可)
- フジクリーン工業 ブロワ製品情報
- 安永エアポンプ 製品一覧(AP-30〜80)
- 安永エアポンプ よくあるご質問(維持管理・2口の見分け方)
- 日東工器 生産終了品(ブロワ)と後継機種
上記の公式情報は 2026-09-01 時点で確認しています。制度・仕様は変更されることがあるため、最新の情報は各公式サイトでご確認ください。