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浄化槽ブロワーの電気代はいくら?【計算機つき】

公開日 更新日 情報の最終確認日 2026/09/01

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この記事の結論

浄化槽のブロワーは24時間連続運転が前提の設備で、電気代の目安は月数百円〜1,000円台(消費電力による)です。計算式は「消費電力(kW)×24時間×日数×電気料金単価」。節電したいからといって電源を切る・タイマーで止める・風量の小さい機種に替えるのは厳禁です。

  • 電気代は消費電力(W)でほぼ決まる。銘板かメーカー仕様表で確認できる
  • 目安単価31円/kWh(全国家庭電気製品公正取引協議会)で試算し、実際は自分の契約単価で計算し直す
  • 旧型機から現行の省エネ機への交換で消費電力が下がる場合がある。ただし風量・適合が最優先
  • 節電のためにブロワーを止めると微生物が弱り、臭気・水質悪化で高くつく

ブロワーは24時間止めない前提の設備

まず前提として、ブロワーの電気代は「使う時間を減らして節約する」対象ではありません。環境省令の使用準則で「電気設備を有する浄化槽にあっては、電源を切らないこと」と定められており、ブロワーは24時間365日動かし続けることが前提の設備だからです。

環境省の自己管理マニュアルでも、電源を切るとブロワーから空気が送られなくなり、槽内の微生物が死んだり、働きが悪くなったりすると説明されています。微生物が弱ると汚れを分解できず、臭気や水質悪化につながります。だからこそ、電気代は「止めて減らす」のではなく、消費電力を正しく知って把握することが大切です。

電気代の計算式

ブロワーの電気代は次の式で計算できます。

電気代 = 消費電力(kW)× 24時間 × 日数 × 電気料金単価(円/kWh)
※消費電力(kW)= 銘板のW表示 ÷ 1,000

電気料金単価は、目安として31円/kWh(全国家庭電気製品公正取引協議会の目安単価)がよく使われます。たとえば消費電力40Wのブロワーなら、31円/kWh・30日で計算すると月約893円、年間で約1.1万円になります(40÷1,000×24×30×31=約893円)。

ただし、実際の単価は契約プラン・電力会社・地域によって異なります。検針票や電力会社のマイページで自分の単価を確認し、必ず自分の単価で計算し直してください。下の計算機に消費電力と単価を入れると、月額・年額をその場で試算できます。

消費電力の実例(メーカー公表値)

同じ風量60L/minクラスの現行機でも、消費電力はメーカー・機種によって差があります。以下はメーカー公表値による比較です(当サイトで実測したものではありません)。

風量60L/minクラス現行機の消費電力(メーカー公表値・2026-09-01確認)
機種消費電力月額の目安(31円/kWh・30日)
テクノ高槻 XP-6032W(50Hz)/ 39W(60Hz)約714円(50Hz時)
フジクリーン EcoMac6033W約737円
安永 AP-60G35W約781円
日東工器 LA-60E48W約1,071円
XP-60のように50Hz(東日本)と60Hz(西日本)で消費電力が異なる機種があります。銘板やメーカー仕様表では、お住まいの地域の周波数の値を見てください。また、2口タイプは散気時と逆洗時で消費電力が変わる機種もあります。

消費電力の公表値は各メーカーの製品ページで確認できます。同風量の現行機の例を挙げます。

ブロワー

テクノ高槻 XP-60

風量 60 L/min1口消費電力 32W騒音 35dB

消費電力32W(50Hz)/39W(60Hz)。異常時に停止する保護スイッチ搭載。

メーカー公式の仕様を見る仕様の最終確認日: 2026-09-01
ブロワー

フジクリーン工業 EcoMac60

風量 60 L/min1口消費電力 33W騒音 35dB

定格圧力18kPa・吐出口径20A。

メーカー公式の仕様を見る仕様の最終確認日: 2026-09-01

旧型機からの交換で電気代が下がることがある

長年使っている旧型機を、メーカーが案内する現行の後継機種に交換すると、同じ風量のまま消費電力が下がる場合があります。本体の寿命が近い場合は、交換を機に現行機の消費電力を確認してみる価値があります。

安全上の注意

ただし優先順位を間違えないでください。ブロワー選びで最優先なのは浄化槽に適合する風量・型式であり、消費電力はその次です。電気代を下げる目的で風量の小さい機種に替えるのは厳禁です。酸素不足で微生物の働きが落ち、臭気・水質悪化を招きます。選び方の基本はブロワーの選び方を参照してください。

節電のためにやってはいけないこと

  • 電源を切る・コンセントを抜く:使用準則違反であるうえ、微生物が弱って処理能力が落ちる
  • 市販のタイマーで夜間だけ止める:「夜は使わないから」は通用しない。微生物は24時間酸素を必要とする
  • 風量の小さい機種への変更:電気代はわずかに下がっても、酸素不足で浄化槽が正常に働かなくなる

ブロワーの電気代は月数百円〜1,000円台が目安です。止めて浮く金額はわずかで、臭気対策や水質悪化からの回復にかかる手間・費用のほうがはるかに大きくなります。電気代が気になる場合は、止めるのではなく交換時に消費電力の小さい適合機種を選ぶのが正解です。

自分で安全に確認できること

  • 銘板・メーカー仕様表で消費電力(W)を確認する
  • 検針票・電力会社のマイページで自分の電気料金単価を確認する
  • 上の計算機で月額・年額を試算してみる

やってはいけないこと

  • 節電のために電源を切る・コンセントを抜く
  • 市販のタイマーで運転を止める時間帯をつくる
  • 電気代目的で風量の小さい機種に交換する

業者へ相談すべき基準

  • 現在の機種の型式・消費電力が銘板から読み取れない
  • 省エネな後継機種への交換を検討しているが、適合が確認できない
  • 電気代が急に上がった・ブロワーが異常に熱い(故障の可能性。止まったときの対処参照)

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テクノ高槻 XP-60

風量 60 L/min1口消費電力 32W騒音 35dB

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メーカー公式の仕様を見る仕様の最終確認日: 2026-09-01
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風量 60 L/min1口消費電力 33W騒音 35dB

定格圧力18kPa・吐出口径20A。

メーカー公式の仕様を見る仕様の最終確認日: 2026-09-01

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よくある質問

消費電力によりますが、月数百円〜1,000円台が目安です。たとえば40Wの機種なら、単価31円/kWh・30日の条件で月約893円、年間約1.1万円です。実際の単価は契約プランで異なるため、記事中の計算機でご自身の単価から試算してください。
いけません。環境省令の使用準則で浄化槽の電源を切らないことが定められており、槽内の微生物は排水の有無にかかわらず24時間酸素を必要とします。止めると微生物が弱り、臭気や水質悪化の原因になります。
同じ風量で消費電力の小さい適合機種(同一型式の現行版やメーカー公式の後継機種)への交換は選択肢になります。ただし、風量の小さい機種に替えて消費電力を下げるのは厳禁です。風量は浄化槽の機種ごとに指定されており、不足すると処理能力が落ちます。
機種によっては変わります。たとえばテクノ高槻XP-60は50Hz(東日本)で32W、60Hz(西日本)で39Wと公表されており、同じ機種でも周波数で消費電力が異なります。銘板や仕様表ではお住まいの地域の周波数の値を確認してください。